お寺の住職15年目の私が、これまで多くの方の相談に乗ってきた経験から、現代の新しい供養方法「みんなの海洋散骨」についてご紹介します。
近年、お墓の維持管理や費用、そして次世代への負担を考え、従来とは異なる供養方法を選ぶ方が増えてきました。
そんな中で、海洋散骨は自然に還る供養方法として注目を集めています。
特にみんなの海洋散骨は安心感と丁寧なサービスに定評がある業者です。
今回はその特徴や流れ、費用について詳しく解説していきます。
みんなの海洋散骨に関してお悩みの方へ
以下のようなことでお悩みの方にとって、この記事は特に参考になるでしょう。
■みんなの海洋散骨のサービス内容や特徴が知りたい
■海洋散骨の具体的な流れや手続き方法を詳しく知りたい
■他の海洋散骨業者と比べてどんな特徴があるのか知りたい
■費用がどのくらいかかるのか、明確に知りたい

みんなの海洋散骨について分かりやすく解説します。他社サービスとの比較も交えながら、選択の参考になる情報をお届けします。
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みんなの海洋散骨とは

みんなの海洋散骨は、海洋散骨専門の会社が運営する散骨サービスです。会社名は株式会社みんなの海洋散骨で、東京都中央区日本橋人形町に事務所を構えています。
特定非営利活動法人「安心安全な海洋散骨推進協会」に加盟しており、安全かつ丁寧な散骨サービスを提供しています。
私が特に評価しているのは、サービスの透明性と信頼性です。
明確な料金体系、丁寧な説明、そして何より散骨時の厳粛な雰囲気づくりに力を入れている点が他社と比較しても特筆すべき特徴です。
みんなの海洋散骨の特徴
みんなの海洋散骨は、以下のような特徴を持っています。
明確な料金設定
追加料金のない明朗会計で、見積り時に提示された金額以外の費用が発生することはありません。お葬式でよくある「想定外の費用が発生した」という心配がないのは、遺族にとって大きな安心感につながります。
全国各地の海域で散骨の実績
東京湾、伊豆大島、伊勢湾、大阪湾、瀬戸内海、玄界灘など、故人や遺族の希望に合わせた場所での散骨が可能です。
故人が生前に好きだった海や、思い出の地での散骨ができるのは心に残る供養となるでしょう。
散骨の様子を記録した写真やGPSデータの提供
散骨の日時と場所を記録した証明書や写真は、後々の供養や故人を偲ぶ際に大切な記録となります。
少人数から大人数まで対応可能な船舶の保有
家族だけでプライベートな時間を過ごしたい方向けの小型船から、大勢で見送りたい方向けの大型船まで、ニーズに合わせた選択ができます。
これらの特徴から、みんなの海洋散骨は単なる「散骨」にとどまらず、故人を心をこめて送り出す「供養」として機能していると言えます。

宗教者として見ても、きちんとした供養の形が保たれていることは高く評価できますね。
みんなの海洋散骨の料金プラン
みんなの海洋散骨は、ニーズに合わせた複数のプランを用意しています。どのプランを選ぶべきか迷われる方も多いと思いますので、各プランの内容と特徴を詳しく説明します。
立会散骨プラン
立会散骨プランは、ご遺族が実際に船に乗り、海上で直接散骨を行うプランです。故人との最後のお別れを海の上で行いたい方に適しています。
料金は以下の通りです。
東京湾 | 税込み110,000円 |
伊豆大島 | 税込み165,000円 |
伊豆大島ヘリコプター散骨 | 税込み363,000円 |
伊豆大島・特選プラン | 税込み550,000円 |
伊勢湾 | 税込み118,800円 |
大阪湾 | 税込み118,800円 |
瀬戸内海 | 税込み140,800円 |
玄界灘 | 税込み140,800円 |
プランには以下のものが含まれています。
- 遺骨の粉骨処理
- 船舶チャーター料
- 供花
- 記念写真
- GPS記録証明書
- スタッフ対応費用
※料金は基本的に5名様までの料金です。6名以上の場合は1名増えるごとに10,000円(税込み11,000円)の追加料金がかかります。

立会散骨は家族で故人を送り出す特別な時間となります。海の上で読経を行い、家族一人ひとりが故人に語りかけながら散骨する時間は、心に残る供養となるでしょう。
代行散骨プラン
代行散骨プランは、ご遺族に代わってスタッフが散骨を代行するプランです。遠方にお住まいの方や、諸事情で立会いが難しい方に適しています。
料金は以下の通りです。
東京湾 | 55,000円(税込み) |
伊豆大島 | 88,000円(税込み) |
伊勢湾 | 63,800円(税込み) |
大阪湾 | 63,800円(税込み) |
瀬戸内海 | 85,800円(税込み) |
玄界灘 | 85,800円(税込み) |
プランには以下のものが含まれています。
- 遺骨の粉骨処理
- 供花
- 散骨写真
- GPS記録証明書
- スタッフ対応費用
代行散骨は立会散骨に比べて費用を抑えられるメリットがあります。また、海洋散骨を希望していたけれど家族が遠方に住んでいる場合などにも便利です。
ただし、直接立ち会えないという点では心残りを感じる方もいるため、家族でよく話し合って決めることをお勧めします。
合同散骨プラン
合同散骨プランは、複数のご遺族が同じ船に乗り合わせて散骨を行うプランです。費用を抑えつつ、立会いたい方に適しています。
料金は以下の通りです。
東京湾 | 90,200円(税込み) |
伊豆大島 | 90,200円(税込み) |
伊勢湾 | 66,000円(税込み) |
大阪湾 | 66,000円(税込み) |
瀬戸内海 | 88,000円(税込み) |
玄界灘 | 88,000円(税込み) |
プランには以下のものが含まれています。
- 遺骨の粉骨処理
- 供花
- 散骨写真
- GPS記録証明書
- スタッフ対応費用
※合同散骨は、2名様までご参列いただけます。3名様以上の場合は、1名増えるごとに10,000円(税込み11,000円)の追加料金がかかります。
合同散骨は、予算を抑えつつも実際に立ち会いたい方に人気のプランです。他のご遺族との乗り合わせになりますが、それぞれのグループごとに時間が確保されており、プライバシーにも配慮されています。
その他のオプションサービス
みんなの海洋散骨では、基本プランに加えて以下のようなオプションサービスも提供しています。
僧侶読経 | 33,000円(税込み) |
追加供花 | 5,500円(税込み) |
動画撮影 | 16,500(税込み) |
追加乗船者 | 11,000円(税込み) |
オプションは、正式な宗教儀式として散骨を行いたい方におすすめします。読経があることで厳粛な雰囲気が生まれ、供養としての意味合いがより深まります。
みんなの海洋散骨の流れ

みんなの海洋散骨を利用する際の流れを、実際の経験も踏まえてご説明します。
1. 問い合わせ・申し込み
まずはウェブサイトや電話でみんなの海洋散骨に問い合わせます。
サイトには無料相談フォームがあり、24時間いつでも問い合わせが可能です。電話での問い合わせも受け付けており、丁寧な対応が特徴です。
申し込み時には、以下の情報が必要になります。
- 散骨を希望する故人の情報
- 希望する散骨の場所と日時
- 参列者の人数
- 希望するプラン
- 連絡先情報
申し込み前に家族や親族でしっかり話し合っておくことが大切です。海洋散骨という選択に対して、家族全員が納得していることが重要です。
2. 遺骨の送付と粉骨処理
申し込みが完了すると、遺骨の送付方法や必要書類について案内があります。遺骨は専用の容器に入れて送ることもできますし、直接持参することも可能です。
遺骨を受け取った後、専用の機械で粉骨処理が行われます。粉骨とは、遺骨を細かい粉末状にする処理のことで、これにより海に還しやすく、環境にも配慮した形になります。粉骨処理には通常5~7日程度かかります。
3. 散骨日の決定
粉骨処理が完了すると、天候なども考慮して散骨日が最終決定されます。立会散骨の場合は、集合場所や時間などの詳細情報も連絡されます。
当日は天候に左右されることもあるため、予備日を設定しておくとよいでしょう。みんなの海洋散骨では、事前に天候不良の場合の対応についても説明があります。
4. 当日の流れ(立会散骨の場合)
立会散骨の当日は、指定された港に集合します。スタッフによる挨拶と説明があった後、船に乗り込みます。
海上の指定されたポイントに到着すると、簡単な儀式が行われます。僧侶読経をオプションで付けた場合は、この時点で僧侶による読経が行われます。その後、遺族による献花や黙祷、そして散骨が行われます。
故人への思いを込めてゆっくりと海に散骨する時間は、とても意義深いものとなります。私が立ち会った経験から言えば、海の広大さを感じながらの供養は、故人の魂が自然に還っていくような感覚を与えてくれます。
散骨が終わると、帰港し解散となります。散骨を行った場所のGPS記録と写真は後日送付されてきます。
みんなの海洋散骨の評判と口コミ
みんなの海洋散骨を利用された方々の評判は、全体的に非常に良好です。特に以下のような点が評価されています。
「スタッフの対応が丁寧で親身」
「価格が明確で追加費用がなかった」
「海上での時間が丁寧に確保されていた」
という声が多く聞かれます。葬送の場面では、対応する人の姿勢や雰囲気が大きな影響を与えます。みんなの海洋散骨のスタッフは、故人と遺族の気持ちに寄り添った対応を心がけていると感じられます。

葬儀関連サービスでよくある「後から追加料金が発生した」というトラブルがないことは大きな安心感につながりますね。
みんなの海洋散骨では、急がされることなく、故人との最後の時間を過ごせるよう配慮されている点も、他社と比較しても評価できる点です。
海洋散骨を選ぶメリットとデメリット

みんなの海洋散骨についてご紹介してきましたが、そもそも海洋散骨という選択肢自体のメリットとデメリットについても考えてみましょう。
メリット
海洋散骨の最大のメリットは、「自然に還る」という供養方法にあります。土に還る埋葬や墓地と比べ、海という大きな自然の一部になるというイメージは、多くの方の心に響くものがあります。
費用面でも、従来の墓石の購入や墓地の管理費と比較すると、長期的には経済的な選択と言えます。墓石は数十万円から数百万円かかりますし、墓地の管理費も毎年発生します。一方、海洋散骨は一度きりの費用で完結します。
また、子孫に墓守の負担を残さないという点も大きなメリットです。少子化や核家族化が進む現代では、「お墓の管理を誰に任せるか」という問題が深刻になっています。海洋散骨なら、そうした心配はありません。
さらに、場所に縛られない供養という点も見逃せません。お墓だと定期的に訪れなければという気持ちになりますが、遠方に住んでいると難しい場合も。海洋散骨なら、日本中どこの海からでも故人を偲ぶことができます。
デメリット
一方で、海洋散骨にはデメリットもあります。最も大きいのは、「具体的な供養の場所がなくなる」ことです。お墓があると、そこに行って手を合わせるという行為ができますが、海洋散骨ではそうした具体的な場所がなくなります。
また、一度散骨してしまうと、後から「やはりお墓が欲しい」と思っても叶わないという点も考慮すべきです。決断の重さを十分に理解した上で選択する必要があります。
家族間の意見の相違も注意点です。海洋散骨に対する考え方は人それぞれで、家族内でも意見が分かれることがあります。
特に高齢の家族は従来の埋葬方法を好む傾向があり、世代間で考え方の違いが生じやすいです。
分骨という選択肢
海洋散骨を検討する際に知っておきたいのが「分骨」という選択肢です。分骨とは、遺骨の一部を別の場所に埋葬・保管することです。
例えば、遺骨の一部を海洋散骨に用い、残りを手元供養したり、菩提寺のお墓に納めたりする方法です。みんなの海洋散骨でも分骨に対応しており、必要な量だけを散骨することも可能です。
分骨のメリットは、「海に還りたい」という故人の希望と、「形として残しておきたい」という遺族の気持ち、両方を叶えられる点にあります。特に海洋散骨にためらいを感じる家族がいる場合、折衷案として検討する価値があります。
実際に私の知るケースでも、遺骨の一部を海洋散骨し、一部をお墓に納めるという選択をされた方が何組かいらっしゃいます。それぞれの家族の状況や気持ちに合わせた選択ができるのは大きな利点です。
みんなの海洋散骨は信頼できるサービス
これまでみんなの海洋散骨について、サービス内容や料金、流れなどを詳しく解説してきました。住職としての経験も踏まえて、このサービスの評価をまとめます。
・みんなの海洋散骨は、海洋散骨の専門業者として透明性のある料金体系、丁寧な対応、そして供養としての厳粛さを大切にしているサービスである
・料金面でも、明確な提示があり、追加費用の心配がないのは大きな安心感にがある
・全国各地の海域での散骨に対応している経験と強みがある
最終的には、故人の希望や遺族の気持ち、予算などを考慮して、最適な選択をすることが大切です。海洋散骨という選択肢が、故人と遺族にとって心に残る供養となることを願っています。
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