よりそうお葬式の評判とクレームについて、提携している葬儀会社に聞いてみた

よりそうお葬式について

大切な方と最後のお別れをするために、インターネットを使って葬儀社を探す方が年々増えています。武田鉄矢さん・吉谷彩子さんをCMに起用している「よりそうお葬式」を候補の一つに考えている方も多いのではないでしょうか?

CMや広告では「業界最安値」「返金保証」など、費用面のメリットを大きく打ち出していますが、以下のような気持ちも生まれる方もいるかと思います。

「安かろう・悪かろうではないの?」
■「他のサイトや葬儀社と比較してどこが優れているの?」
■メリットだけではなく、デメリットも知りたい

ぼーさん
ぼーさん

実際に、よりそうお葬式と提携している葬儀会社の方に依頼し、実際の現場の声をまとめてもらいました。

このページでは、

・よりそうお葬式の評判
・よりそうお葬式で起こりえるトラブルやクレーム
・依頼する際のメリット、デメリット

などについて解説していきます。

このサイトではアフィリエイト広告を利用しています。

よりそうお葬式の評判と葬儀業界内での実際の噂など

まずは、よりそうのお葬式のユーザーや提携する葬儀社からの評判や噂などを、インターネットに寄せられた情報を元にまとめて紹介します。

よりそうのお葬式とは?

まず、前提知識として理解いただきたい点の解説です。「株式会社よりそう」や「よりそうお葬式」は葬儀社ではありません。

インターネットで葬儀社や斎場を探す人に情報提供をしながら集客し、提携する全国の葬儀社に紹介・施行(葬儀を執り行うこと)を委託する仲介会社です。ホットペッパーや食べログを想像していただくと分かりやすいと思います。

ただ、インターネット上で全てが完結するのではなく、よりそうのコールセンターがお客様の状況をヒアリングし、最適な葬儀社や斎場を紹介してくれる点が食べログなどの一般的なポータルサイトとの違いです。

よりそうお葬式の葬儀業界内の位置づけ

葬儀社はインターネット上で集客する労力やコストを掛けられない傾向にあり、よりそうお葬式や、競合である小さなお葬式などの仲介会社に集客を依頼します。仲介企業にもいくつか種類があり、大きく分けて2つのモデルが存在します。

 ①葬儀社の自社価格で葬儀を行う
 ②仲介会社が考案した統一パッケージプランで、予め決められた内容と価格で葬儀を行う

よりそうお葬式は後者です。かつて、葬儀費用は青天井と言われ、基準が曖昧な価格設定について多くの消費者が疑念を抱いてきました。インターネットの普及や、葬儀価格に明瞭さを求めるユーザーの支持を受け、明瞭価格を武器とするよりそうは2009年の創業以来、急速に業績を伸ばしています。

価格重視のお客様は収益化が難しい

よりそうお葬式は、直葬プランである「シンプルプラン」が10万円を下回るなど、全体的に価格を安く設定しています。これにはさまざまな理由がありますが、インターネット上でユーザーの興味を惹く要素として、競争力のある価格設定が必要になるからです。

もちろん、消費者目線では、いいものが安く購入できるに越したことはありません。しかし一方で、葬儀社目線では、懐疑的な声や不満も聞かれます。

最も影響が大きいのは収益面です。よりそうが考案するプラン内で原価を賄おうとすると、収益的に厳しくなる場合が多いのです。

ネット上の価格を見て「記載の金額ポッキリ」と考えるユーザーも少なくないため、本来必要な追加費用を請求できないケースも発生します。

ぼーさん
ぼーさん

明朗会計を謳っている以上、料金でのトラブルは、よりそう側としても避けたい部分というジレンマもありますね・・・

案件によっては、1件あたりの収支を見た場合、売上は上がっているのに利益はマイナスになるケースもあるようです。

このことは、まわりまわって、実はユーザーにとって不利益となります。少しでもコストを圧縮するため、原価の低い物品を使用することになったり、鮮度の低いお花を用意されたり、経験の浅いスタッフが担当になるなどの影響が考えられます。

この点は品質とも密接に関わる部分で、結果的に満足度の低い葬儀となってしまうリスクがあります。

(葬儀社の声)プランや割引制度・仕様の変更が頻繁で分かりにくい

インターネット上の集客をメインとする会社の多くは、日々の問い合わせ状況や受注状況を反映して、プロモーションや価格・仕様の戦略を日々更新します。よりそうお葬式も多分に漏れず、プラン価格や割引、葬儀に関わる仕様が頻繁に変わります。

プランや仕様の頻繁な変更は、現場スタッフの混乱を引き起こします。葬儀社によっては、複数の仲介企業と契約をしているケースもあり、各社で微妙に価格やプラン内容が異なります。

また、葬儀社の規模が大きくなればなるほど、現場スタッフの理解や浸透のハードルが上がります。

慣れないスタッフの中には、プランが分からず何度も確認が必要になったり、価格の説明があやふやになったりなど、トラブルになるケースも。

そのため、ユーザー側も葬儀社の説明を鵜吞みにせず、まずは資料請求をするなどして主体的にプランの内容や価格を理解して打合せや葬儀に臨む必要があります。

よりそうお葬式に寄せられる実際のクレームと対応を葬儀会社の目線で考察

葬儀の現場では、日々さまざまな問題が発生し、終息が困難な場合クレームに発展します。
特に、よりそうお葬式などの仲介企業を間に挟む場合、関わる人間の数が増えます。

結果的に、依頼者の話が又聞きになったり、担当者によって話が違ったりなどさまざまな問題が発生しやすくなります。その一例をいくつかご紹介します。

当初聞いていなかった追加費用が発生した

よりそうお葬式は、ほとんどの場合、コールセンターからプランに関して一通りの説明があります。しかし、紹介された葬儀社と打合せをしてみたところ「コールセンターから案内されていなかった追加費用を請求された」というクレームが発生することがあります。

特にユーザーとコールセンターの間は非対面のため「言った言わない」の議論になりがちです。しかし、ユーザー側もどのような追加費用が生じる可能性があるか、事前に知っておく必要があります。以下に、特に揉めやすい3つのポイントを挙げます。

(1)火葬料などの別途必要な実費
故人を火葬するまでには、葬儀プラン以外に少なくとも火葬代金が必要です。火葬料金は各自治体によって費用が異なるため、よりそうなどが宣伝しているプラン代金には含まれていません。従って、ネットやCMで見た金額ポッキリではなく、必要経費がプラスになることを知っておきましょう。

(2)物品やサービスの追加
よりそうお葬式のプランに含まれていない物品やサービスは、「オプション」として見積や請求に追加されます。打ち合わせ時に、検討していない物品やサービスが提案されることもあります。

ついで買いを促進するのはある種当たり前で、少しでも利益を出すためにさまざまな提案があることは予め知っておきましょう。不要な場合はきっぱりとお断りをすれば問題はなく、追加料金はかかりません。

揉めやすいケースとして、会葬者の人数増による追加費用が挙げられます。お通夜や告別式の当日、見積段階で把握していた会葬者の人数が予想よりも増えることがあります。

その際、葬儀社は会葬者のスムーズな誘導のためにスタッフや案内人を増員することがあります。この増員による追加費用で揉めることがしばしばあります。

人が動けば必ず人件費が発生します。葬儀社の社員では足りない場合、外注して応援を呼ぶケースもあります。もちろん、勝手に人を追加して費用を請求することはありません。事前にご遺族は許可や判断を求められますので、その際には必要経費だと理解の上、葬儀社と打合せをするようにしましょう。

(3)安置日数超過によるドライアイス代
希望する斎場や火葬場の予約状況により、ご遺体安置日数が長引くケースがあります。よりそうお葬式プランは、プラン毎に含まれる安置日数が異なります。プランに含まれている日数を超過する場合、安置代やドライアイス代として追加費用が発生します。

費用のかさ増しと思われる方もいらっしゃると思います。しかし、費用のばらつきはあるものの、必要な費用です。安置場所を葬儀社自身が借りている場合は使用料が掛かります。

また、自宅や安置場所に出向いてドライアイスを交換するスタッフの人件費、ドライアイス代など、さまざまなコストが生じます。

ぼーさん
ぼーさん

これらは「よりそう側が勝手に追加料金を上乗せした」ということではなく、事前の確認不足によって起こりえるものです。

きちんと確認をすることで、クレームにつながるようなトラブルは起こりませんので、まずは資料請求をして質問をしておきましょう!

希望していた火葬日に予約が取れなかった

最近では、一部の火葬場で予約状況をインターネットで閲覧できる場合があります。もちろん、ある程度目星を付けるにはいいのですが、よりそうのコールセンターに申告しても、最終的な決定ではありません。

ユーザーが火葬場の空き状況を見て、希望をよりそうのコールセンターに伝えたとしても、この時点では日程を一切確定できません。あくまでも希望であり、最終的な予約確定をするのは葬儀社(と火葬場)になります。

コールセンターと会話したときには空いていても、葬儀社と打合せをするタイミングで予約が埋まっているケースはよくあります。

よりそうへ希望日時を伝えた直後に親族や参列者へ日時を連絡してしまい、あとあと思っていた日程で火葬予約が取れないことが判明して揉めるケースはよく耳にします。一般の人も、よりそうも火葬場の予約はできません。火葬日の確定は、葬儀社との打合せ後であることを予め知っておきましょう。

紹介された葬儀社の対応が悪かった

よりそうなどの仲介会社は、日々葬儀社側への監督・指導を行っています。それでも大変残念なことに現場の状況などにより、ユーザーが求めるサービスレベルに達しない場合があります。

例えば、服装や言葉遣いなどのマナーや斎場の汚れなどの衛生面、故人のお名前を誤ってしまうなどの重めのものまでさまざまです。どうしても葬儀社の対応に納得がいかない場合は、一定の条件を満たすことで、よりそう側が返金保証に応じてくれる場合があります。予め適用条件を調べておくことをお薦めします。

ユーザーができる予防策としては2つです。

1、予めよりそうのコールセンターに紹介される葬儀社の評判を聞いておくこと

よりそうのコールセンターも日々葬儀社と接する中で、葬儀社の特徴を熟知しているスタッフもいます。「できるだけ評判や評価の高い葬儀社を紹介してほしい」などとリクエストをしてみるのも一つの手です。

2、紹介された葬儀社を味方につけること

これまでにも述べてきたように、葬儀社に対していいイメージを持たない方が少なくありません。葬儀社も人間なので、お客様がずっと疑念を持ちながら頑なな態度だと気持ちよく仕事ができない場合もあります。もちろん、不要な物品やサービスはきっぱりと断るべきです。しかし、葬儀社は大切な人の最期を送り出してくれるパートナーです。双方が互いに寄り添いながらいい葬儀を作り上げていくことが何より大切です。

葬儀会社側の目線で感じる、よりそうお葬式の実際のメリット・デメリット

よりそうお葬式に依頼をするメリット・デメリットを紹介します。色々なまとめサイトで、「割引制度が利用できる」「クレジットカードが使える」などのメリットを目にしますが、正直葬儀社に直接依頼するのとそこまで変わりません。あえて仲介会社を利用するリアルなメリットとデメリットを紹介します。

メリット1:比較検討をする手間と時間が省ける

葬儀は故人にとって、一生に一度の買い物です。本来はネットのボタン一つで依頼先を決めるのは大変もったいないと感じます。しかし、お別れは突然の場合もありますし、危篤になってからゆっくり葬儀社を探す時間がないことも事実だと思います。

仲介会社に依頼することで、地域での評判店や葬儀社の評価などを教えてくれることがあります。複数の葬儀社を比較検討する時間や余裕がない場合は、よりそうなどの仲介会社と一緒に葬儀社を選択できることがメリットの一つです。

メリット2:返金保証制度がある

返金保証自体はそこまで珍しい制度ではありません。特段、よりそう独自のメリットでもないでしょう。とはいえ、葬儀社を決定された方自身が供養の仕方に納得がいかなかった場合には主張できる権利があることは安心材料になると思います。葬儀でうまくお別れができなかった分、位牌や仏壇や法要に費用をかけて、手厚く供養をすることが可能になるからです。

デメリット1:理想の葬儀や過去の葬儀体験とは異なる理解が必要

よりそうをはじめとする仲介会社は独自の規格でパッケージプランを用意しています。従って、セミオーダーのような形となっているため、独自性を求めるフルオーダーには対応が難しい場合がほとんどです。

また、よくあるケースとして、「前にやった葬儀社ではこれをサービスしてくれた」「前に葬儀を頼んだ時はこうじゃなかった」というクレームが発生します。しかしそれはほとんどの場合、過去に直接葬儀社に依頼したときのことで、よりそうなどの仲介会社に依頼する場合は、規格がそもそも違うということを理解する必要があります。

デメリット2:担当者の当たり外れがある

「葬儀社に直接頼んでも誰が担当者になるか分からないのは一緒じゃない?」と感じた方もいらっしゃると思います。確かにおっしゃる通りですが、仲介会社を間に挟む場合、仲介会社のスタッフにも当たり外れがあることを覚えておいてください。

コールセンターで働く方も、もちろんユーザーのために誠意をもって動いてくださる方がほとんどです。とはいえ、スタッフの主熟度やクセのようなものによって、対応が均質ではない場合がほとんどです。説明が曖昧だったり、繁忙時期によっては、なかなか折り返しの連絡が来ないなどのトラブルも起こります。

非対面の相談相手に対し、ある程度寛容な気持ちで接することができる方には特に大きな問題にはなりません。しかし、仲介会社を通す場合、仲介会社の担当者にも、葬儀社の担当者にも、ご自身との相性の良しあしが生じることを知っておいてください。

デメリット3:エリアによっては提携店が少ない

よりそうに電話や依頼をする前に、一度よりそうお葬式のサイトで斎場検索をしてみることをお薦めします。「自社斎場」と書かれた斎場がたくさんある地域は提携店が比較的潤沢なエリアです。一方、お寺や公営の斎場しか掲載が無いエリアは、提携店が少ないことが予想されます。

紹介された葬儀社が地域の風習に慣れていなかったり、搬送距離が大幅に追加になるなど、直接的なデメリットにもつながりますので、まずはユーザー自身でしっかりと調べることが必要です。

NHKでも紹介された安心葬儀では、葬儀費用の一括見積にて、近場の葬儀会社を網羅的に調べることができますので、上手く利用してみてください。

まとめ

最後までご覧いただき、ありがとうございました。ここまで、よりそうお葬式について、評判やクレームの実態、メリットとデメリットの比較を解説・紹介してまいりました。

日々さまざまなエリアの情報が蓄積される仲介会社。上手に利用して納得のいく葬儀を執り行いたい方にはピッタリの精度です。しかし一方で、安価な費用に固執する方や、葬儀の独自性や豪華さを求める方は、地域の葬儀社との比較検討をお薦めします。

この記事がよい葬儀社選びの一助となり、大切な方とのお別れが悔いのない時間となることを願っています。

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