小さなお葬式のお坊さん派遣サービス”てらくる”の評判や質をお寺の住職が考察

小さなお葬式について

※2024年2月25日 記事更新

お葬式でお坊さんの存在は不可欠。近年では、お坊さんを呼ばないケースもありますが、やはり人生の最期はきちんと送ってあげたいという方が多いのも事実。

しかし、お葬式でお坊さんや高額のお布施についてのこんな不安や思い、ありませんか?

■費用を抑えたいけど、葬儀ではお坊さんに読経をお願いしたい
■葬儀を小さくといえども、お坊さんなしでは‥
■お寺と普段から付き合うのは微妙

■檀家としてこれからもお金を払い続けるのも困る
■何代もの付き合いを切っていいものか・・

これが住職の私から見て一般的に思われる本音ではないでしょうか。とてもセンシティブであり、考えるべき問題でもあります。

そのような現代の問題とニーズに合わせた新しいサービスが、小さなお葬式でも使われる【てらくる】というお坊さん派遣サービスです。

ぼーさん
ぼーさん

この記事では、てらくるなどのお坊さん派遣サービスと、お葬式におけるお坊さんという存在、また普段の生活とお寺との関わりなど、住職の目線で考えてみました。

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葬儀でのお坊さんの存在

ここ数年でご葬儀の形態は大きく変化しました。一般葬から家族葬へのシフトをはじめ、ご葬儀の簡略化、費用も含めての負担軽減という観点から、檀家制度の見直し、墓じまいにまで派生しています。

ご葬儀におけるお坊さんの存在は、故人への弔い、その後のケアが本来の意味合いですが、お寺側の傲慢、勘違いにより『お坊さんは偉く、葬儀の中心である』というような考え方が通っている一面があります。

たしかに葬儀という式を取り仕切り、故人を弔うための存在ですが、主役はあくまで故人であるべきです。そう言った意味で、現代のご葬儀における簡略化やお坊さんを必要としない考え方は、ある意味くるべくしておきた変革とも言えます。

しかしながら、その考え方も危険な面も併せ持っており、故人に対しての弔いを軽くみてしまったりする可能性もあります。

そこでおススメなのが、僧侶派遣サービスです。

お坊さん派遣サービス【てらくる】

お坊さんである立場から言えば、葬式にお坊さんは必要であると考えます。餅は餅屋という言葉があるように、故人を弔い、仏の立ち行きを願う役割があるからです。

極端にお坊さんは不要と切り捨ててしまうのではなく、お寺やお坊さんと最低限上手に付き合うという選択肢を与えてくれたのが小さなお葬式などの葬儀仲介業者です。

その小さなお葬式が提供しているサービスの一つが、お坊さん派遣サービス【てらくる】です。このお坊さんの派遣サービスによって、お寺と今後深く付き合いたくないという方の意思が尊重されます。

しかしここで問題なのが、すでにお世話になっているお寺、いわゆる檀那寺、菩提寺がある場合です。この場合も以下のニパターンに分かれます。

1、普段から月法要などの付き合いがある
2、お寺とは普段の付き合いはほぼなく、葬儀の時のみお願いしている

どちらにしてもお寺と関わりがある以上、てらくるでお坊さんを派遣ということはトラブルになりかねません。

菩提寺はご先祖の供養をして頂いているお寺ですから、事前に相談もなく勝手に決めてしまうのは賢い選択とは言えません。

最悪の場合、勝手にお坊さん派遣を利用して話を進めたことによって、菩提寺にあるお墓に納骨する際に、納骨を断られるケースや、派遣僧侶に授与された戒名が受け入れてもらえない可能性もでてきます。

そうなると、菩提寺がある場合、菩提寺の僧侶にご葬儀の読経を依頼するのが基本となります。

菩提寺との関係があるけれど、僧侶派遣を利用したい場合は、以下のような場合に限られます。

僧侶派遣を利用する場合

・住職の都合が悪いなど菩提寺側の都合がある
・菩提寺が他県や遠方にある

・故人や遺族の強い意志がある

その理由等をきちんと菩提寺側に説明をして、許可を得ることをおすすめします。自分の勝手な都合だけでは許可してもらうことはトラブルになりやすいので、注意しましょう。

僧侶派遣サービス”てらくる”について

てらくるを実際に利用する場合、小さなお葬式では以下のような料金設定となっています。

葬儀の形態料金炉前読経戒名授与式中初七日告別式読経通夜読経
小さな火葬式60,000円
小さな一日葬90,000円
小さな家族葬180,000円
小さな一般葬180,000円
てらくるを利用した場合の料金とサービス内容

一般的に、葬儀でお坊さんを呼ぶとなると、以下の費用が掛かります。

【お布施】
火葬経    5万円
葬儀読経   20万円
通夜、葬儀  20万円

【戒名代】  20万円~100万円

【その他(御車代・御前料・心付け等)】

てらくるのメリット・デメリット

僧侶派遣サービスのメリット

いくらお坊さんを派遣でき便利なサービスだからと言って、調べずにお願いをして失敗だったとなれば一生悔やむことになるかもしれません。

デメリットも、しっかり押さえておく必要があります。

てらくるのメリット
  • 菩提寺やお寺との付き合いがなくても葬儀を依頼できる
  • お布施の料金が一定で、追加の心配がない
  • お寺の檀家になる必要がなく、付き合いを考えなくていい
てらくるのデメリット
  • お坊さんの選択ができない
  • 菩提寺にきちんと了解が得られないと納骨ができなくなる可能性がある
  • 場所によってはてらくるサービスが利用できない場合がある
  • ビジネス的な葬儀になる可能性がある
  • 親戚からの反発が起こる可能性がある

お坊さん派遣サービスは他にもこんなにある!!

実はお坊さんを派遣するサービス近年、増加の傾向にあります。

てらくるもその一つではありますが、参考にそれぞれの僧侶派遣サービスを一覧にしてみました。

僧侶派遣サービス名対応範囲会社
全国(株)ユニクエスト
全国(株)よりそう
全国(株)プロ
ほぼ全国(株)おぼうさんどっとこむ
全国(株)イオンライフ
全国(株)終楽
全国(株)ライフエンディングテクノロジーズ
全国(株)鎌倉新書

※現在調査中
関西エリア
東海3県(愛知・岐阜・三重)
清風会
住職派遣サービス一覧

これらのお坊さん派遣サービスについては、以下の詳しく解説したページをご覧ください。

僧侶派遣のお坊さんって大丈夫なの?

お坊さん派遣サービスでは、基本的には身元確認のとれていない自称宗教者が手配される事はありません。必ず、審査を受け、資格や寺院の身元確認を行った宗教者のみをご紹介している点は安心ですね。

実は、私自身も叔父の小さなお葬式のお坊さん派遣サービスを利用したことがある稀有な坊主なのです(笑)。その時の印象としては、宗派は違えど対応は私達と何ら変わらず、むしろ勉強になることが多いくらいでした。

こういったサービスの需要が増える事で、私たち現役の住職はより緊張感を持たねばならないと感じます。でなければ、どんどん需要はこういった定額のお坊さん派遣サービスに傾倒していくでしょう。

現役住職が推薦するお坊さん派遣サービス

お坊さん派遣について、個人的な見解ですが、現在日本においては、檀家制度は実際には存在しません。しかし、次の代で宗派を変えたり、お墓を変えるという事は合理的ではありません。結果的に、菩提寺との関係を子々孫々継承しなければならないという、暗黙のルールに縛られてしまうようになりました。

現役の住職がこう言うのが良い事なのかわかりませんが、義務的な思いで檀家になっているというのはそもそおかしなことです。普段はおつき合いがないのに、葬儀の時だけとなるため関係性や信頼もそこにはありません。それゆえにお金でトラブルが起きるという事です。すなわち、檀家がお寺と信仰でつながっていないのです。

そういった意味で、お坊さん派遣サービスの需要が増えているのは、自然なことなのだなと感じています。

そんなお坊さん派遣サービスでも群を抜いて評判がいいのが、お坊さん便です。
他でページで詳しく解説をしていますが、料金・経験・対応に関しては同業ながら危機感を感じるほど。

ぜひ、以下のから無料でできる資料請求をしてみてくださいね。

お坊さん便

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