
お葬式でお坊さんや高額のお布施についてのこんな不安や思い、ありませんか?
・費用を抑えたいけど、葬儀ではお坊さんに読経をお願いしたい
・葬儀を小さくといえども、お坊さんなしでは‥
・お寺と普段から付き合うのは微妙
・檀家としてこれからもお金を払い続けるのも困る
・何代もの付き合いを切っていいものか・・
これが住職の私から見て一般的に思われる本音ではないでしょうか。とてもセンシティブであり、考えるべき問題でもあります。
そのような現代の問題とニーズに合わせた新しいサービスが、小さなお葬式でも使われる【てらくる】というお坊さん派遣サービスです。

この記事では、てらくるなどのお坊さん派遣サービスと、お葬式におけるお坊さんという存在、また普段の生活とお寺との関わりなど、住職の目線で考えてみました。
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葬儀でのお坊さんの存在

ここ数年でご葬儀の形態は大きく変化しました。一般葬から家族葬へのシフトをはじめ、ご葬儀の簡略化、費用も含めての負担軽減という観点から、檀家制度の見直し、墓じまいにまで派生しています。
ご葬儀におけるお坊さんの存在は、故人への弔い、その後のケアが本来の意味合いですが、お寺側の傲慢、勘違いにより『お坊さんは偉く、葬儀の中心である』というような考え方が通っている一面があります。
たしかに葬儀という式を取り仕切り、故人を弔うための存在ですが、主役はあくまで故人であるべきです。そう言った意味で、現代のご葬儀における簡略化やお坊さんを必要としない考え方は、ある意味くるべくしておきた変革とも言えます。
しかしながら、その考え方も危険な面も併せ持っており、故人に対しての弔いを軽くみてしまったりする可能性もあります。
そこでおススメなのが、寺院派遣サービス【てらくる】です。
お坊さん派遣サービス【てらくる】
お坊さんである立場から言えば、葬式にお坊さんは必要であると考えます。餅は餅屋という言葉があるように、故人を弔い、仏の立ち行きを願う役割があるからです。
極端にお坊さんは不要と切り捨ててしまうのではなく、お寺やお坊さんと最低限上手に付き合うという選択肢を与えてくれたのが小さなお葬式です。
その小さなお葬式が提供しているサービスの一つが、お坊さん派遣サービス【てらくる】です。このお坊さんの派遣サービスによって、お寺と今後深く付き合いたくないという方の意思が尊重されます。
しかしここで問題なのが、すでにお世話になっているお寺、いわゆる檀那寺、菩提寺がある場合です。この場合も以下のニパターンに分かれます。
1、普段から月法要などの付き合いがある
2、お寺とは普段の付き合いはほぼなく、葬儀の時のみお願いしている
どちらにしてもお寺と関わりがある以上、てらくるでお坊さんを派遣ということはトラブルになりかねません。菩提寺はご先祖の供養をして頂いているお寺ですから、事前に相談もなく勝手に決めてしまうのは賢い選択とは言えません。
最悪の場合、勝手にお坊さん派遣を利用して話を進めたことによって、菩提寺にあるお墓に納骨する際に、納骨を断られるケースや、派遣僧侶に授与された戒名が受け入れてもらえない可能性もでてきます。
そうなると、菩提寺がある場合、菩提寺の僧侶にご葬儀の読経を依頼するのが基本となります。
菩提寺との関係があるけれど、僧侶派遣を利用したい場合は、以下のような場合に限られます。
・住職の都合が悪いなど菩提寺側の都合
・菩提寺が他県や遠方にある
その理由等をきちんと菩提寺側に説明をして、許可を得ることをおすすめします。自分の勝手な都合だけでは許可してもらうことは難しいので注意しましょう。
僧侶派遣サービス”てらくる”について
てらくるを実際に利用する場合、小さなお葬式では以下のような料金設定となっています。
葬儀の形態 | 料金 | 炉前読経 | 戒名授与 | 式中初七日 | 告別式読経 | 通夜読経 |
小さな火葬式 | 60,000円 | 〇 | 〇 | ✖ | ✖ | ✖ |
小さな一日葬 | 90,000円 | 〇 | 〇 | ✖ | ✖ | ✖ |
小さな家族葬 | 180,000円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
小さな一般葬 | 180,000円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
一般的に、葬儀でお坊さんを呼ぶとなると、以下の費用が掛かります。
【お布施】
火葬経 5万円
葬儀読経 20万円
通夜、葬儀 20万円
【戒名代】 20万円~100万円
【その他(御車代・御前料・心付け等)】
【てらくる】についてさらに詳しく知りたい場合は、小さなお葬式への無料でできる資料請求を行ってみてください。
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てらくるのメリット・デメリット
僧侶派遣サービスのメリット
- 菩提寺やお寺との付き合いがなくても葬儀を依頼できる
- お布施の料金が一定で、追加の心配がない
- お寺の檀家になる必要がなく、付き合いを考えなくていい
- お坊さんの選択ができない
- 菩提寺にきちんと了解が得られないと納骨ができなくなる可能性がある
- 場所によってはてらくるサービスが利用できない場合がある
- ビジネス的な葬儀になる可能性がある
- 親戚からの反発が起こる可能性がある
僧侶派遣の“てらくる”のお坊さんって大丈夫なの?
小さなお葬式のお坊さん派遣サービスでは、身元確認のとれていない自称宗教者が手配される事はありません。必ず、審査を受け、資格や寺院の身元確認を行った宗教者のみをご紹介している点は安心ですね。
実は、私自身も叔父のお葬式で小さなお葬式のお坊さん派遣サービスを利用したことがある稀有な坊主なのです(笑)。その時の印象としては、宗派は違えど対応は私達と何ら変わらず、むしろ勉強になることが多いくらいでした。
こういったサービスの需要が増える事で、私たち現役の住職はより緊張感を持たねばならないと感じます。でなければ、どんどん需要はこういった定額のお坊さん派遣サービスに傾倒していくでしょうから。
住職が小さなお葬式を利用して検証!最悪、失敗したというクレームは本当?
現役住職が考えるお坊さん派遣サービス
小さなお葬式のサービスの一つ、お坊さん派遣のてらくるについて、個人的な見解ですが、現在日本においては、檀家制度は実際には存在しません。しかし、次の代で宗派を変えたり、お墓を変えるという事は合理的ではありません。結果的に、菩提寺との関係を子々孫々継承しなければならないという、暗黙のルールに縛られてしまうようになりました。
現役の住職がこう言うのが良い事なのかわかりませんが、義務的な思いで檀家になっているというのはそもそおかしなことです。普段はおつき合いがないのに、葬儀の時だけとなるため関係性や信頼もそこにはありません。それゆえにお金でトラブルが起きるという事です。すなわち、檀家がお寺と信仰でつながっていないのです。
そういった意味で、お坊さん派遣サービスの需要が増えているのは、自然なことなのだなと感じています。
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